【イベントレポート】島原半島の宝物を開催しました!
青空広がる東京青山!
毎週恒例のファーマーズマーケットには、今日も冬の寒さに負けるもんかと、今日も色とりどりの野菜たちや、こだわり食材が並びます。その一角に、なにやら所狭しと商品が並ぶエリアが。聞こえてくる声には聞き慣れない方言も入ってる?なんとそこには、長崎は島原半島からあつまった素敵な地域食材を販売する方々と出会えるブースがありました。
1月13日と14日、島原からやってきた魅力的な”食”が揃う、「島原半島の宝物」が開催されました。本イベントは、dot button company により企画・実施されました。島原の魅力を、食品から知ってもらうべく、島原半島の事業者を集めて開催していました。それでは、「島原半島の宝物」を少し覗いて見ましょう!
宝物は全部で62点!
”島原半島の宝物”と題されたブースには、珍しい商品がずらり。
ちょっと気になるかも、と足を止めれば時間を忘れて島原の魅力に引き込まれてしまうようなお店がたくさん。
今回の参加店舗は、なんと8事業者。販売商品は合計62点に上ります。
宝箱のように所狭しと商品が並びました。
手にとって、会話で島原を知っていく。
初めに目に止まったのは、ころんと可愛いカステラたち。「島原 明月堂」さんの販売する「島原カステラ みかん風味」でした。みかん風味というのが気になって、ひと口試食をいただいてびっくり。口に入れた瞬間、みかんの香りがすごいんです。そして、程よい甘さにしっとりとした食感。お店の方は嬉しそうにお話をしてくれました。「うちは、砂糖ではなくて鶏卵を一番使ったカステラを売っています。卵のしっとりさが自慢なんです。みかん以外にもたくさん味はありますが、食材はもちろん島原のものを使っているんですよ!」
優しい印象でちょっと訛った言葉使い、それでいて強い意志を持って、商品をとても愛しているということが伝わってきました。きっとこのカステラは、「島原明月堂」の子ども達なのでしょう。もっとお母さんの話が聞きたい!そんな気持ちが芽生えました。
また、可愛らしいパッケージの商品は 島原市特産品新作展 「デザイン賞」を受賞したそうです!
そうして次に手にとったのは、「七郎屋」さんの「おとうふそぼろ」。お店の方に促され、とりあえずひと口いただくと、かまぼこよりも優しい味わい、噛むほどに旨味が染み出し、後からほんのりお魚の風味がします。美味しい。お姉さんに、「そもそも島原って知ってます?」と聞かれ、少々考えますが、”島原天草一揆”しか頭に浮かびません。「ですよね〜!笑。でも、いいところがたくさんあるんですよ!」お姉さんはご結婚をきっかけに島原のことを知り、ご家族のお店を継ぎ、いまこうして島原のことを発信しているそう。地図を指差して、とっても丁寧にお話をしてくれました。
パッケージがおしゃれで、一見何かわかりませんね。
「はじめは、それどこ?って思ったけど、美味しいものばかりだし、何より人の温かさもあるんです。島原のいいところ、若い人にももっと知って欲しいと思っています!!」元気で明るいお姉さんから、パワーをもらいました。
「コスモス会 正建」さんの有機島原茶はお茶の無料試飲を行なっていました。寒い冬に温かいお茶は落ち着きますね。
島原の造り酒屋「吉田屋」さんのお手製甘酒は、お米の甘さだけの優しい甘さが特徴!試飲をされた方々もほっこり笑顔になっていました。
「これ、なあに?」ちょっと不思議が、魅力のポイント。
島原のサツマイモを使った、焼き芋も登場!美味しそうな香りに引き寄せられます。
「雲仙野菜ぷりん」。本当にジャガイモが入っているの?!というくらい滑らかで、上品な甘さのプリンでした。小瓶に入ったパッケージも可愛い。
するとお兄さんが「このジャガイモは、島原で取れる”デストロイヤー”っていう品種だけを使っているんです。それでないと、ここまで滑らかにならないんです!」と教えてくれました。思わず、「なにそのSFみたいなジャガイモ!」と言ったら、お店の方はニヤニヤ。調べるとかなりインパクトのあるジャガイモでした。(興味のある方は調べてみて。)その見た目と味のギャップに驚き。ジャガイモのほかに、かぼちゃなどたくさんの野菜の味がありました。
そしてお隣に並んでいたのが、天洋丸さんの「海のキャラメル、ジャコメル」。長崎県産のカタクチイワシが入ったキャラメルというもので、一見こんなのあり?と思ってしまう商品。恐る恐る食べれば、キャラメルの甘み、ジャコの塩気、ナッツの香ばしさが順を追ってやってくる、癖になるお菓子。ほんのりバジルの香りもしてくる、技ありの一品でした。
男の子がやって来て「これなあに?」見たこともない色のキャラメルに興味津々。お菓子なのだけど、カルシウムたっぷりで、何より無添加・無着色のおやつは、お子様にもおすすめですね。ジャコメルの他に、ジャガイモの入ったキャラメル「ジャガメル」も販売しています。
「長崎そうめん末永」さんと「本村製麺工場」さんは、島原名物の地獄うどんを振舞っていました。
多くのお客様が、「何だろう?」と集まってきました。
「なんだろう?」と思わせる不思議さが、コミュニケーションを生み、味見して、食材の裏話を聞いてよりその魅力を知っていく流れを作っているのです。店の人の島原弁の混ざった話しことばもまた、人々を惹き込む力がありました。
島原にとっての宝を、より多くの人の宝に。
島原の食材を、どう活かして商品化していくか。
「長崎」ではなく「島原」そのプライドを背負って試行錯誤を繰り返して生まれた商品たちは、島原の宝であり、我が子のような存在。
誰かに「ああ、またこれか。」とか「別に島原じゃなくてもいいんじゃない?」と思われてはいけないんです。島原のものを、島原だけの方法で、より多くの人に届けることで、その商品から食材を、そして食材から土地を知ってもらうことにつながるのです。青山ファーマーズマーケットに集った島原の人達から、そんなメッセージをもらうことができました。
イベントの後はみんなで打ち上げ。みなさん仲良しですね〜!