Yahoo!きっず特集『のぞいてみよう!お金の世界』にて、2編の教育コンテンツ動画を制作しました。

LINEヤフー株式会社様の子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず(ヤフーきっず)」内の、特集コンテンツ『のぞいてみよう!お金の世界』の動画コンテンツ制作を行いました。
今回dot button compamyでは、全体ディレクションや脚本制作を始め、動画内のイラストやナレーションも担当しています。

動画制作を手掛けた背景や、制作でのこだわりを
ディレクション/脚本担当 中屋祐輔さん、イラスト/デザイン担当 松本侑平さん、撮影/編集 内海悠さんに、谷口がインタビューしました!

Yahoo!きっず『のぞいてみよう!お金の世界』:https://kids.yahoo.co.jp/event/mag/money/

Yahoo!きっず:https://kids.yahoo.co.jp/

LINEヤフー株式会社:https://www.lycorp.co.jp/ja/

2024年3月には「Yahoo!きっず(ヤフーきっず)」のサイトリブランディングを手掛けています。
サイトリブランディングの制作背景はこちらをご覧ください。ペルソナ設定編UI・UX設計編


今回の動画の制作体制について

 

谷口(dotメンバー):まず今回、制作に関してどのような依頼を受けたんですか?

中屋:今回の動画制作は、小学生から中学生を対象とした『のぞいてみよう!お金の世界』という「Yahoo!きっず」の特集プロジェクト内の一つコンテンツでした。

お金についての知識や価値観、お金を得る方法を身につけてもらおうという趣旨のもと、テーマを4つご提案いただき、その中から「お金はどうやったら手に入るの?」「どうして弾ほしいものを我慢しないといけないの?」の2つテーマで動画を制作しています。

企画の初期段階から参加させていただき、ユーザーにどのように伝えればいいかというディスカッションからご一緒させていただきました。


谷口:なるほど。では、具体的な要件や内容はdotと内海さんで詰めていったんですね。


中屋:そうですね。納期が比較的短期間だったこともあり、まずどのように進めようか考えていく中で、ちょうど別の事業で知り合っていた、フリーランスで映像制作をされている内海さんをお誘いさせていただきました。

 

子供たちに伝わる動画づくり
– コンセプトメイキングや演出、キャスティングについて –

 

谷口:要件を固めた後は、どのように制作が進んでいったのですか?

中屋:まず自分が、”架空のお金を学べるカフェ”の設定をつくり、字コンテとして書き起こし、それを内海さんに絵コンテにしていただいて、撮影場所やキャストの必要人数もだんだん具体的になってきました。

内海さんによる絵コンテ

谷口:その、お金を学べるカフェというドラマシーンは、どうやって思いついたんですか?

中屋:そもそも今回、子供にお金について教えるという内容なので、お金を取り扱うシチュエーションがいいなと思って。ちょうど、撮影スタジオとして抑えていた場所も、普段はカフェとしても営業してる場所だったという事もあって、カフェで学べるお金の授業にしたらいいんじゃないかなと考えていきましたね。

谷口:なるほど。今回持っている手札の中で、最大限しっくりくるポイントを作っていかれたんですね。
その後の内海さんの映像の演出の意図やポイントを聞いてもいいですか?


内海:今回のご相談を受けた際、動画は一度作ったらずっと残っていくものなので、子供向けのコンテンツという点でもどういう内容がいいんだろう、ということを考えながら制作を進めました。教育コンテンツではありつつ、楽しく最後まで見れるような映像っていうのがすごく難しい部分でもあり意識したポイントでしたね。

動きのあるイラスト等を挟むことで子供たちが最後まで楽しめる映像に

例えば、ただただ授業形式で講師が子供たちの前に立って教えていくって感じよりかは、もうちょっとビジュアルや音、動きも使って伝えてあげないと、子供たちは最後まで見られないかなと思ったんですよね。ちょっと可愛らしさのあるイラストや動きをつけたり、ワイプでナレーションが喋るような演出を加えたりして、最後まで見てもらえるような構成を考えました。

谷口:全体的にメリハリのある映像になってましたね。特にこだわった部分はありますか?

内海:動画の最後に「お金クイズ」が出てくるんですけど、ここは僕が入れたいと言って構成に入れた部分でした。子供たちにより自分ごととして見てもらうには、動画を見ていった最後に一緒に考えていけるようなコンテンツがあった方が、と思った部分と、「次の動画も見たい」と思える要素になったのかなと思ってます。

取り扱うお金についての内容も、金融庁がオフィシャルに出している情報の中から、あまり難しい知識というよりかは、子供でもなんとなくその答えが分かって、興味を持てるようなバランス感を意識してました。

動画内のクイズコーナー

谷口:確かに、最後にお金クイズが入ることで、この短い7分半の動画が1つの番組らしい形として見られるので、視聴者として見ていて面白いな〜と感じてました!

中屋:うんうん。ただ最近の小学生はYouTubeとか映像をたくさん見てる世代なので、いわゆる「ちょっとチープだな」って感じたら見なくなっちゃうと思っていて、そこのバランスも意識していましたね。ちょっと背伸び感が多少残った形でのドラマ仕立てになっていると思います。

いかにも幼児向けのお金の映像になってたら、多分言い回しも含めてもっともっと幼くなると思うんだけど、今回のターゲットに合わせて、そんなに目線を下げすぎないようにするっていうのが最終的に狙っていた部分でもあり、それをちゃんと実現できたかなと思ってます。

谷口:子供たちに共感し、見てもらうためのこだわりが詰まっていますね!では、キャスティングについては何か意図はありましたか?

内海:当初自分の考えでは、場所も雰囲気のあるレトロな喫茶店のイメージだったんですけど、アンケート取っていくうちに、別に子供がレトロ感を好きなわけではないっていうのが分かって、じゃあちょっと今っぽいおしゃれなカフェに寄せた感じにしようと方向性が決まっていったんですよね。

そこで「お金カフェ」という設定で、子供たちにお金について教えてくれる店長役は岡山さん、店長をサポートするポジションのアルバイトスタッフ役として谷口さんにも出演いただいて。

カフェ店長役の岡山さんと子役のみなさん

谷口:よりユーザーの興味関心をそそる設定になっていったんですね。
今回まさか私も配役をいただけるとは思ってなかったです(笑)ありがとうございます。

内海:今回の撮影には子供たちもいたので、胃がキリキリするぐらい緊張していましたが、役者の皆さんがちゃんと準備してきてくれたおかげで、想定以上にスムーズでしたよね。

逆に谷口さんは今回の役をやってみてどうでしたか?

谷口:そうですね、映像作品に出演させていただく機会はこれまでもあったんですが、ワイプで登場するナレーション役ははじめてでした。内海さんが撮影現場でも和やかな雰囲気を作っていただいたり、的確に演出してくださったので、緊張感はありつつも良い空気感でしたね!今回私は撮影以外の部分では関わっていなかったので、完成した映像を見て「こんな風になるんだー!」と編集に感動していました。

カフェ店員役の谷口

谷口:動画内のイラストは、dotメンバーの松本さんが担当されていましたが、台本から必要なイラストを洗い出しながら制作を進めていかれたんですよね。イラストの制作で意識されたポイントはありますか?

松本:そうですね。アニメーションが付くイラストを描くのははじめてだったので、どれぐらいのコマ数で描くのかとか、内海さんと相談しながら進めていました。
人物に関しては、ニュートラルさを意識していて、ダイバーシティなアウトプットになっていると思います。LINEヤフー様とも、カラーコードや色の識別のしやすさに関しては、細かく調整していった記憶ですね。

ダイバーシティーを意識したイラスト

 完成した動画はこちら 
お金はどうやったら手に入る?篇
ほしい物をがかまんする理由篇

今回は、dot button companyと内海悠さんの制作チームで、LINEヤフー株式会社様の子ども向けポータルサイト「Yahoo!きっず(ヤフーきっず)」内の、特集コンテンツ『のぞいてみよう!お金の世界』の動画コンテンツ2種を手掛けました。
dot button companyでは、ご相談内容に合わせて機動力のあるチーム編成を行い、最大限のコンテンツを制作して参ります。動画制作を考えている事業者様や担当者様はぜひ一度ご相談ください。

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【制作】

dot button company
ディレクション/脚本 中屋祐輔
イラスト/デザイン 松本侑平
ナレーター 谷口萌衣子

撮影/編集ディレクター Yu Utsumi (Cake)