公開日 : 2017年11月22日

「BLUE SEED BAG」が2017年度 グッドデザイン特別賞
[復興デザイン]を受賞!

2016年4月14日と16日に発生した熊本地震

日が経つにつれ風化していく状況をどうにかしたいと始まった

熊本のクリエーターチーム一般社団法人BRIDGE KUMAMOTOの熊本地震の自立的支援プロジェクト”BLUE SEED BAG”。

2016年11月に行なった販売会ブルーシード大作戦からはや1年。

*ブルーシード大作戦の記事はこちら!

熊本震災の象徴となっているブルーシートをリサイクルしたバッグ”BLUE SEED BAG”がこの度、2017年度 グッドデザイン特別賞[復興デザイン]、さらにグッドデザインベスト100に選ばれました。

グッドデザイン賞授賞式には、BRIDGE KUMAMOTOメンバーが勢揃い

皆でトロフィーを受け取る瞬間をドキドキしながら見守っていました。

2017年度 グッドデザイン特別賞[復興デザイン]授賞式の様子

また、震災直後から阿蘇神社の現状を動画撮影・配信、その動画をYoutubeに掲載し広告費が全て阿蘇神社修復の募金になるという仕組みを作られたを行なっている中島昌彦さんもグッドデザイン賞を受賞されました!

阿蘇神社復興支援 [動画による熊本地震復興支援]の表彰状を持たれている中島さん

ブルーシード大作戦から販売を続けてきた”BLUE SEED BAG”は、回収・洗浄・加工と販売までにも多くの方々が関わって作られています。

バッグの売上の内訳は、約50%が制作費、約20%が被災地への寄付、約30%が活動費となっており、熊本発の小ロットアパレル生産のスタートアップsitateru®との共同開発を行い、縫製は大分県の縫製工場に委託。売上金のほとんど全てを被災地である熊本県・大分県へ流れ、寄付の模様はWEBサイトで公開をしております。

BLUE SEED BAGの売上からの寄付金を「 ガレキと一輪の花プロジェクトone flower for Nishihara 」さんにお渡しする様子

グッドデザイン賞審査委員からはこの様なコメントが寄せられました。

熊本地震の被災を象徴するブルーシートをトートバッグにリメイク
することで復興の種とするプロジェクト。モノの意味を転換して地
域に希望をもたらし、地域外と繋ぎ、支援にしていく、大変優れた
取り組みのデザインである。被災地への寄付、地域に落ちる工賃、
運営費のバランスも優れている。ブルーシートの様々な使用状況に
よってダメージデニムのようにバッグの個性が作られていくこと、
企業ロゴなどが入れられ広く支援に参加しやすくなっていること、
崩落した阿蘇大橋をイメージした支援の架け橋のロゴなども高く評
価された。

審査委員長の永井 一史さんと副審査委員長の柴田 文江さんとデザイナーの佐藤かつあきさん

デザイナーの佐藤かつあきさんは受賞にあたりこの様にコメントをされました。

「デザインは世界を変える」と本気で信じています。 デザインは平
等です。僕たちのような、何の後ろ盾もない、資金力もない、無名
の小さな団体でも、デザインを武器に、みんなで知恵を絞って行動
することで「グッドデザイン特別賞[復興デザイン]」という大きな賞を受
賞することができるのです。このことは、柴田文江審査副委員長の
「グッドデザイン賞は権威ではない」という一言に表されていると
思います。「デザイン」は特別な人たちだけの特別なモノではない
のです。 今回の受賞が、被災地でいまだ大変なご苦労を強いられて
いる人たちの励みに、少しでもなれればと思います。 また、被災地
のために尽力してくれる仲間と受賞できたことを、本当に嬉しく光
栄に思います。ありがとうございました。

 

BRIDGE KUMAMOTOの皆さん本当におめでとうございます!

dot button companyはこれからもBRIDGE KUMAMOTOの取り組みを応援していきます。