公開日 : 2021年11月12日

「あいち農福連携マルシェ2021」開催レポート

私たちが企画運営からクリエイティブ制作、その他マルシェの開催にあたり幅広く携わらせていただいた「あいち農福連携マルシェ2021」。
様々な催しが用意され、足を運んでくれた沢山の方へ存分に「農福連携」を体感していただいたマルシェ当日の様子をレポートいたします!


「農福連携」とは


農業と福祉のそれぞれの分野では、いずれも異なる課題を抱えています。
農業分野では、高齢化による担い手不足や休耕地の拡大などの課題があり、福祉分野では、新たな就労先や生きがい等の拡大、工賃向上などが求められています。
そんな中、農業と福祉が連携することで双方の課題解決と利益(メリット)をつくる取り組みとして少しずつ広まっているのが「農福連携」です。

農業と福祉が分野を超えて連携し、人材の交流や知識の共有を行うことで、働く場所や人材の確保など多くの利点が生まれ、地域の活性化に繋がっていくWIN-WINな効果があります。


「あいち農福連携マルシェ」とは


「農福連携」を広めることを目的に、愛知県では2016年から毎年マルシェイベントを開催してきました。手間ひまかけて作られた美味しいお野菜、加工品などをぎゅぎゅっと集めたマルシェを、今年は名古屋を代表する商店街、円頓寺商店街のサタデーマーケットとコラボして開催しました。


身近な場所で「福祉」に触れる


今回のマルシェでは、スペシャルゲストによる楽しい音楽が響き渡る中、円頓寺商店街の 8 つの飲食店で「農福コラボメニュー」が提供されたり、各出店者が作ったこだわりのお野菜や加工品、お花、お菓子などのお店が立ち並びました。
また、今回のマルシェでは紙袋の再利用や新聞で作った新聞バッグなどを用意し、極力プラスチックを使わない、エコな取り組みも垣間見れました。

「来てくれた人に楽しんで欲しい」という出店者の方々の想いから、至る所に様々な工夫が散りばめられた、そんな優しい空間です。

(色々な野菜の模様で、世界に一つだけのバッグを作るワークショップ)


お店以外にも、ピーマンの収穫体験やコーヒーのブレンド体験、野菜のスタンプバッグづくりなど、子どもだけでなく大人も楽めるワークショップが実施され、農福マルシェは盛況のうちに終了することができました。


農福連携の取り組みがさらに広まることを目指して

 

当日は愛知県知事が農福連携の取り組みについて視察され、近所にお住まいの方たちを中心に、子ども連れのご家族や若い方からお年寄りの方まで、様々な年齢層の方に「あいち農福連携」の取り組みを知ってもらえる機会になったのではないかと思います。

全国各地様々な形で取り組みが行われている農福連携の活動ですが、まずは身近なところで「福祉」に触れる機会をつくることで、より多くの方々に「農福連携」の取り組みが届くのではないかと私たちは考えます。
ぜひ、「農福連携」について考える時間を作ってみませんか?