健康データを見える化し地域の健康増進を目指す「健康屋台」とは
千葉大学が行なっている、地域の健康増進を目的としたイベント「健康屋台」のWebサイトディレクションを担当させていただきました!
地域の身近な健康相談の場「健康屋台」
「健康屋台」って聞き慣れないけど、面白い名前だと思いませんか?
これは、千葉大学や国立研究開発法人産業技術総合研究所、リードアーツ合同会社、大日本印刷株式会社が、2017年3月から共同で行っている取り組みのことです。
▼取り組み開始時のニュースリリースはこちら
健康屋台の目的は、地域の皆さんのための身近な健康相談の場を作り、地域の活性化や地域の健康増進に寄与することです。
そのため健康屋台では、保険師による健康相談や動脈硬化指数・肺年齢・血圧など健康指標のチェックを行っています。
より広く多くの人に知ってもらうためにWebサイトを開設
これまで、健康屋台は近隣の集合住宅などにチラシを投函する形で、地域の皆さんに開催を知らせていました。しかし、インターネットを通じての情報発信は行っていなかったため、より広く多くの人に健康屋台のことを知ってもらい参加していただくために、今回WebサイトやSNSアカウントの開設に至りました。
完成したWebサイトでは、健康屋台がどういった場なのかを、初めて知る人にもわかりやすいように、あたたかい写真を交えて伝えています。
▼「健康屋台」Webサイト
http://kenko-yatai.chiba-u.jp/index.html
今後目指すのは取得できる健康データの活用
これで、健康屋台の情報発信の土台は揃いました。しかし、Webサイトの開設がこのプロジェクトの目的ではありません。
実は健康屋台では、参加者に次回から使えるカードなどをお渡しして、さまざまな健康データを蓄積させています。
こうした健康データを活かすため、今後は会員マイページなどを構築して下記のようなことの実現を目指しています。
・健康屋台に来た人が、いつでも過去の健康データを見ることができる
・健康屋台にリピート来場すると、健康データの推移が見れるようになる
こうした環境が構築できれば、将来的には健康屋台に来場する高齢者の方のご家族が、離れて住んでいても健康データを閲覧してご両親のことを気にかけることができたり、高齢者の方の血圧が上がるなど健康データに変化があった際は、予防策を伝えたり早めの受診を勧めるといったようなこともできるようになります。
健康に長生きできる人が増えるために
今後、高齢化がどんどん進んでいく中で、どの地域も「お年寄りに元気で長生きしてもらうため」の環境整備に取り組んでいかなければならないでしょう。
そのためにも、現在は千葉大学のみでの開催ですが、これから国内各地で健康屋台が開催されればいいなと思います。
健康データの見える化の動きが広がることで、地域の方の健康増進に役立てるはずですから。
今回いただいた、「健康」×「コミュニティ」のご相談。
より良いコミュニティ形成ができるよう、私たちは大きく3つのことを行いました。
・健康屋台がもつ魅力の情報整理・コンセプト設計
・より多くの方々に健康屋台を知っていただけるようなWeb設計
・今後の健康データ活用構想の設計
この3つはコミュニティづくりをするうえでとても重要なことです。
今後は、健康屋台でのプロジェクトに引き続き参画しつつ、「健康」をテーマにしたコミュニティづくりやコミュニケーション方法の知見もどんどん溜めて、お手伝いできる領域を増やしていきます。