3つの目でマーケティングの世界と戦う
東京理科大学で講義を実施
dot button companyの中屋は、東京理科大学 経営学部 経営学科にて2ヶ月間のWEBマーケティング講義を行ないました。
中屋は前職でも専門学校生に向けた1年間のマーケティング講座を行ったことがありましたが、大学での講義は初めての経験。
どのような経緯で講義を受け持つことになったのか、講義を行っての感想をまとめます。
偶然の出会いから
東京理科大学 経営学部 経営学科で助教授をされている新井彬子先生が、中屋が登壇をしたセミナーを聞いたことから始まります。
そこで話した、東日本大震災を受けて結成された若手漁師のチーム”一般社団法人フィッシャーマンジャパン”などのネットとリアル両方のアプローチを使ったマーケティング戦略や、社会課題の解決の視点などを学生にも共有したいという新井先生の思いから、講義の依頼を頂きました。
3つの目を持とう
講義を行ったWEBマーケティングの生徒は大学3~4年生。
社会に出る少し前の彼らに、様々な課題を解決できる多角的な視点を身につけてもらいたい考えから、”3つの目”を柱にした内容を組みました。
3つの目とは、物事の捉え方としてよく使われるこのような表現です。
①鳥の目:俯瞰し全体を捉える視野(マクロ)
②虫の目:現場で起きている事象と詳細を把握する(ミクロ)
③魚の目:トレンドや世の中の流れをつかむ(潮目)
この目を同時に持てるように、
全体像を把握しながら、細部にこだわり、同時に世の中の流れをつかみ、スピードよく行動に移す訓練となるよう複数のワークショップを取り入れました。
3つの目イメージ
凝縮された2ヶ月間ワークショップ
気になる授業の流れは、
①好き・興味のある企業を決め、調査(個人ワーク)→
②その企業のターゲットを割り出し(チームワーク)→
③そのターゲットに訴求するプロモーションビデオを作成するという(チームワーク)
という、インプットだけでなく、アウトプットもチームで行い、成果を出す濃厚な2ヶ月間。
①企業の調査では、施策マップ*という企業のWEBマーケティングがどの様な戦略で行われているのか図で表すワークショップを行い、それぞれの企業の強みと弱みをまとめ、チーム間での発表を行いました。
*施策マップとはdot button companyオリジナルのフレームワークです。気になる方はぜひお問い合わせください。
②チーム内で企業を1つ選び、その企業のターゲット仮説を立てるペルソナワークショップを行い、ターゲットの人物像をより明確に、チーム内で「このターゲットはこの時にこう行動する」という統一の考えがもてるようにしました。
③プロモーションビデオ制作は、PR動画などを撮影・編集をされている高橋遼さんに動画制作についての講義をして頂き、構成の方法や見せ方などを実際に動画を撮影することで工夫をしながら制作に取り組みました。動画発表では、各チームがターゲットのどういう所にアプローチしようとしているのかの説明もあり、”3つの目”を少しでも身につけられたのではと感じています。
講義風景
高橋遼さんの講義
正解のない世界で戦う
2ヶ月間にわたる講義を終え、中屋は改めてこう思いました。
一昔前は、全員が同じ”正解”(考え)を持って課題に取り組むことが重宝されていました。
しかし現代は、個々が自分の”正解”を持って多角的な視点で課題に取り組むことが大切です。
その”正解”は、
仮説を立てて→すぐ行動に移し→修正をする→このサイクルを回し続けることで、
3つの目が自然に身につきみえる。
そして、その正解が柱となって多くの課題を解決できるはずです。
dot button companyとしてもこのサイクルを回し続け、
マーケティングの力をもって多くの課題が解決できるよう成長していきます。
多くのことを学ばせて頂く機会を頂きました、東京理科大学 経営学部 経営学科の新井先生。動画授業協力を頂きました高橋さん。そして2ヶ月間の授業に取り組んだ生徒の皆さんに感謝いたします。ありがとうございました!
講義だけでなく、地方自治体様・会社様・団体様の目的に合わせたマーケティングワークショップを行っております。気になる方はこちらにお問い合わせください。