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ジビエに関わる人に触れてジビエを身近に感じる「ジビエト×けものカフェ」オンラインイベント編

ジビエ情報のポータルサイト「ジビエト」を運営する株式会社テレビ東京コミュニケーションズ様とのプロジェクトで、ジビエに関するイベント「ジビエト×けものカフェ」を開催。私たちはイベントの企画・運営を行いました。

 

ジビエを通じて“獣害問題”を考える「ジビエト×けものカフェ」では、フードトラック、テイクアウト、デリバリー、オンラインイベントのコンテンツを実施。ジビエに関わるゲストを迎え、トークイベントや交流を行ったオンラインイベント当日の様子をレポートします。

▼ジビエ料理を実際に味わった食レポートはこちら
https://dotbuttoncompany.com/gibierto-kemonocafe-gourmet/

 

ジビエト×けものカフェ グルメイベント

「ジビエト」は、農林水産省 令和2年度鳥獣被害防止総合対策交付金(全国ジビエプロモーション事業)の一環で、そのイベントのひとつ「ジビエト×けものカフェ」では、ジビエ消費拡大のためジビエ料理の提供や、オンラインイベントを実施しました。

新しい生活様式に対応した、風通しの良い環境での「フードトラック」、「テイクアウト」、「デリバリー」でジビエ料理に接触する機会を作り、ジビエを身近に感じてもらう。

オンラインイベントではジビエに関わる様々な人の視点を通して、参加者に獣害問題などをジブンゴト化してもらい、参加者一人一人の“けもの観”が変わることを目指しています。

 

ジビエとトークで楽しく交流!~ジビエト×けものカフェ~オンラインイベント

「ジビエ」とは野生鳥獣の肉を意味するフランス語です。日本でもシカやイノシシなどの野生鳥獣を食べる文化が古くからあり、近年これらを用いたジビエ料理が注目を集めている一方で、シカやイノシシによる農業被害・森林被害などが日本各地で深刻化しています。

このような被害を減らすため、捕獲を進めるだけでなく、地域資源(ジビエ等)として活用する、「マイナス」から「プラス」の存在に変える取り組みが始まっています。

オンラインイベントは北海道を元気にする活動を行うコミュニティ「ほっとけないどう」とのコラボレーション企画として、1部ではジビエの魅力や美味しい食べ方を紹介、2部ではディスカッションやジビエギフトが当たるクイズ大会などの交流会を実施。ゲストにはNiniu farm代表・ハンター/黒井 宏諭さん、天然食材ハンター・料理人/谷田 圭太さん、MCにはフリーアナウンサー/名越 涼さんを迎えました。

 

ゲスト/MC紹介

Niniu farm代表・ハンター/黒井 宏諭

北海道出身。占冠村の地域ニニウでハンターとして狩猟を行い、飲食店へ提供を行っている。また、めん羊牧場「Niniu farm」を営み、極力ストレスを与えないような羊の育成や、有機栽培の野菜類を育てたりと、動物や自然と共生する北海道ならではの生活を送る。
https://www.instagram.com/hirotsugu_kuroi/

 

天然食材ハンター・料理人/谷田 圭太

神奈川県出身。子どもの頃から動物・昆虫に興味があり、自然に親しむ。調理師としてホテルや中華料理店などの経験を経て、「天然食材ハンター」になる。自身が獲ってきた旬の食材を契約しているレストランなどへ提供をし、その食材の質はミシュラン星付きレストランもうならす。また、小学生を対象とした自然と遊ぶイベントなども主催を行う。
https://www.youtube.com/channel/UC3OLLv8asPR0ooZksv42kOw

 

フリーアナウンサー/名越 涼

東京都出身。福井と愛知のテレビ局のアナウンサーを経て2013年フリーに転向。フリー転向後は、【枠にとらわれず、好きなことを仕事にする】をテーマにアナウンサー業にとどまらず、農作業着ファッションショーや農業団体のプロデュースなどマルチに活躍。全国各地の畑を自ら取材し農業コラムを執筆。その活動が認められ、農林水産省主催「働き方改革検討会」の有識者に抜擢される。
http://www.nagoshi-ryo.com/

 

ジビエトLIFESTYLE

1部では黒井さんや谷田さんの普段の活動や、ジビエの美味しい部位、1日の生活について深掘りしていくトークセッションを行いました。

黒井さんは北海道占冠村から参加となるため、ZOOMで中継を繋ぎます。ほっとけないどうから提供していただいた「カンパイ★ファンディング缶」を片手に乾杯を行ってからイベントが始まりました。

 

最初のトークテーマは「ジビエトLIFE STYLE」

黒井さんは羊飼いとハンターを両立しており、エゾシカと羊の肉の出荷、羊毛・ムートンの販売を行っています。普段の狩猟では100kg近くの雄鹿を獲ることもあるそうです。鹿は枝肉(※骨がついたままの状態の肉)になった状態のものを自宅にある2次処理施設に持ち込んで、精肉や抜骨(ばっこつ※骨を肉から外す作業)をしていると話してくれました。

肉を解体している写真を見た谷田さんが「とても綺麗な状態ですね」と発言する場面も。良い肉の処理の仕方はまな板に一滴も血がついていない状態。一番最初の処理が悪ければ血が滲んでしまうとのこと。獲ってすぐの血抜きや処理によっても肉の品質が変わってくるそうです。

谷田さんは、すっぽん、うなぎ、舞茸、さくらしめじ、松茸、なめこ、トリュフなどの食材を採りに行くことが多いそう。トリュフは土の中に埋まっていて、神奈川、山梨、岐阜、北海道などで採ることができるのだとか。国内でトリュフが収穫できるなんて……初耳です!

 

天然食材ハンター以外にも、エゾシカの角を削って犬のおもちゃを作っていたり、駆除された孔雀を買い取って毛を販売していたり……YouTubeでもさまざまな動画を発信している谷田さん。

他にも猟師が獲った食材を買い取って、ジャーキーにしているそう。「血が回ってしまったお肉は猛禽類の餌にすることができるので、全部を余すところなく使っていきたい」と話してくれました。

参加者からの「ジビエの魅力発信を十分だと思いますか?足りないと思っているのであればどのような部分が足りていないと思っていますか?」という質問に対して、「地区によって違うと思いますが、北海道はいろいろな方面で力が入っていて、エゾシカの食べ方もさまざまな発信がされています」と黒井さんが話す場面も。

 

名越さんは「ここ10年ほどでジビエのイメージは変わった気がしています。もっとジビエの魅力が伝わっていって、スーパーにも並ぶようになればジビエに対する考え方も変わっていくのかもしれないですね」と話してくれました。

 

ハンターと料理人が選ぶ鹿の美味しい部位

黒井さん、谷田さんに、鹿の美味しい部位ベスト3を発表してもらいます。

黒井さん:1位 肩ロース、2位 ネック、3位 シンタマ(※シンタマとはもも肉の一部)

谷田さん:1位 タン、2位 リブロース、3位 シンタマ

シンタマは丸い塊のような肉で柔らかくて美味しく一番大きい部分でもあるのだとか。ステーキや炊飯器に入れてローストビーフならぬローストディアで食べるのもおすすめだそうです。

ここで、事前に黒井さんから提供していただいた鹿肉を試食していきます。用意していただいた種類は以下の4種類。

ネック:若い鹿肉。歯応えが良くて柔らかい。赤身の味がしっかりして、獣臭さが全くない。

リブロース:ネックよりも柔らかく甘みが強くて脂身がある。

ヒレ:鹿の中では希少部位。一頭から取れるのは2個あるけど、本当に少ない。あまり動かない筋肉の部位なので柔らかく上品な味になる。

シンタマ:脂身、旨味、柔らかさ、歯応えのバランスが良い。歯応えはあるけど、硬くないのが特徴。

 

部位によって味わい方が違い、バラエティーが豊富なのも鹿肉の特徴だと、黒井さんと谷田さんにお話ししていただきました。

 

ジビエト1DAY

最後のトークテーマは「ジビエト1DAY」。狩りの1日やジビエがお店に並ぶまでについてを黒井さんに、ジビエジャーキーの作り方を谷田さんに伺い、ジビエについて深堀りをします。

 

ジビエ猟がある日の一日

黒井さんは1年中猟をしていて、注文が入ってから獲りに行くスタイル。1週間獲れないこともあれば家から出て5分くらいで獲れることもあるそう。季節や月によっても変わってくるのが猟の特徴でもありますと話してくれました。

 

捕獲をされてからジビエになるまで

捕獲して1時間以内には運搬を行うのが基本。とにかくスピードが大事なので、1時間以内には解体施設に運んで1次解体をするそうです。

「1時間以内に運ばないとどうなってしまうんですか?」と名越さんからの質問に対して黒井さんは、「2時間くらい経つと死後硬直が始まり、筋肉が固まってきて血も抜けない状態になります」と答えてくれました。良い肉を獲りたいなら一頭獲ってすぐ搬入するのがいいとのこと。

 

ジビエジャーキーの作り方

お肉を買って冷凍してスライスしやすいようにし、乾燥機に12時間かけていくそう。ジビエジャーキーはペットフードとして売っており、「不飽和脂肪酸が多くて、脂質が少ないのでいいお肉」だと話してくれました。

 

参加者から「害獣駆除された鹿や猪がたくさん撃ち捨てられていると聞きました。ジビエがもっと一般的になるにはどうすれば良いのでしょうか?」と質問された黒井さんは、「北海道でも農業被害が深刻で、ハンターが依頼を受けて獲ってはいますが、捨てられてしまうものと食材になっているバランスは保たれておらず、これからの課題だと感じています」と回答する場面が。

また、谷田さんは「無駄になってしまうものをどうにか利用できないか考えています。1人じゃ無理なのでみんなでうまく分割して全てを利用できればいいですよね」とジビエを捨てないための取り組みを行っていきたいと前向きな話をしてくれました。

 

食べる側の理解が高まっていくことでジビエに対する考え方も変わっていくので、まずはジビエを食べて美味しいと知ることが、課題を解決する糸口に繋がっていくのかもしれませんね。

▼オンラインイベント1部の様子はこちらのリンクからも視聴できます!
ジビエト公式Youtubeチャンネル

▼答えられなかった質問はFaceBookのイベントページにも回答しております!
ジビエとトークで楽しく交流!~ジビエト×けものカフェ~

 

獣害問題を解決するためにできること

1部のオンライン配信に続いて、2部ではZOOMでディスカッション、ジビエギフトが当たるクイズ大会などの交流会を実施。1部から続いて参加されている方も多く、女性を中心に30名ほどの方が全国各地からオンライン上に集まりました。

再び乾杯の合図とともにイベントがスタート!事前に寄せられた質問の中からアンケート機能を使って参加者が聞きたい質問を選んでいきます。

 

「ジビエの活用に関して最も解決すべき課題と考えていることは?」と聞かれた黒井さんは、「現場サイドから言うと消費者の方、ハンターの意識ももっと高く上げていかないといけないという課題はあると思います」と話してくれました。

谷田さんは「黒井さん自身は一頭ずつ獲って命を無駄にせずに取り扱っていますが、ほとんどの方はそうではないですよね。その意識を変えていくことが難しいですよね」とジビエの課題について話す場面も。

「需要と供給がうまくいっていないために無駄になっている命があるんです。それを改善していくためには、皆さんが食べるのが一番なんですよね」と話す谷田さんの意見に参加者も賛同していました。

「食べる側の意識が変わらないと、獲る側がどんなに発信しても受け取る側の気持ちが繋がらないと難しいですよね。一人一人の発信が積み重なってジビエの意識が変わってくるかと思います」と答える名越さん。

獣害問題についてジブンゴトすることができればジビエに関する考え方も変わっていくのだと感じることができました。

 

ジビエギフトが当たるクイズ大会

トークのあとは、みなさんお待ちかねの、ジビエギフトが当たるクイズ大会へと移っていきます!1位・2位の方には黒井さんの美味しいエゾシカジビエとペット用ジャーキー、3~5位の方には谷田さんお手製のペット用ジャーキーが当たります。準備ができたところでクイズが出題されます。

 

クイズの内容は、鹿肉の別称から、野生鳥獣による農作物被害額、食肉処理施設で解体された野生鳥獣で一番多かったもの、鹿肉・イノシシ肉で最も高価な部位はどこかなど……難しい問題が出題され、豪華景品を求めてみなさん真剣に回答している姿が見られました。

果たして、黒井さんと谷田さんは何問正解できたのでしょうか?答え合わせの時間へと移っていきましょう!ジャジャーン!

クイズは全7問。なんと、全問正解者の方が1人!全問正解者は黒井さんの知り合いの方でした。黒井さんが思わず苦笑いする場面も(笑)。6問正解者が1人、5問正解者が3名と、ジビエに関する知識が豊富な方が多いですね。

上位5名の方には後日、黒井さんが獲った美味しいエゾシカジビエ、谷田さんお手製のペット用ジャーキーが郵送されました。ちなみに黒井さん、谷田さんともに5問正解という結果になりました。

 

最後に、イノシシ肉と鹿肉を現代版の愛称に変えるとすれば?というお題を黒井さんと谷田さんに回答してもらいます。

イノシシ肉のボタンの愛称を現代版に変えるとすればどんな愛称にするか?

黒井:山の豚
谷田:山のコラーゲン
→イノシシの脂はコラーゲンがたくさん含まれていて、脂質が豚よりも少ない。

鹿肉のもみじの愛称を現代版に変えるとすればどんな愛称にするか?

黒井:山の鉄
谷田:山のプロテイン
→鹿肉にはタンパク質が多く含まれている。

次からはぜひこちらの愛称で呼んでみて下さい!

参加者の方と一緒にジビエトポーズで写真撮影をしたあと、2時間にわたって行われたイベントも幕を閉じました。一人一人の意識が変わればジビエのイメージも変わっていきます。獣害問題についてジブンゴトに置き換えて今一度考えてみませんか?

 

「ジビエト×けものカフェ」次回の開催について

「ジビエト×けものカフェ」は2月にもパワーアップしてイベントを開催します!次はどんなジビエに関する企画を行うのでしょうか?イベント情報はジビエトのHP・SNS、私たちのHP・SNS等で発信していきますので楽しみにお待ちください!

▶︎ジビエのポータルサイト「ジビエト」の情報はこちらをご確認ください!

「ジビエト」ではジビエ消費拡大のための情報発信を行っています。「ジビエを今より、ちょっと身近に」をコンセプトにジビエと食、農村、文化など、これまでジビエに関心のなかった方にも、ジビエを今までより身近なものとして感じていただくための情報を発信中。

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