Ichi no Hito Vol.4 〜2010年代→2020年代への節目〜 開催
2020年1月11日、第4回目となる「Ichi no Hito」を開催しました。2017年から始まったイベントも4年目を迎え、今年は北海道・札幌を舞台に2020年代をどう生きるかをゲストや参加者と一緒に考えていきました。
Ichi no Hitoとは
1月11日の鏡開きの日に、新しい年を拓く、出会いの会です。オンリーワンの人、道無き道を進んでいる人、私たちにインスパイアを与えてくれる人をゲストに迎えてみんなでお祝いし合う場を作りたいという想いで始まったイベント。
2017年東京・表参道、2018年東京・池尻大橋、2019年茨城・つくば、都内から地方へと場所を移動しながら開催してきたIchi no Hitoですが、2020年は北海道・札幌で行いました。
第4回目は2010年代から2020年代へ突入する節目ということで、時代の区切り、時代の捉え方をテーマに、それに通ずるゲストを呼んでトークセッションや、2020年代について考える書き初めワークショプをすることに。
本企画の発起人である大塚智子さんと当社の代表・中屋祐輔、一般社団法人BRIDGE KUMAMOTO代表理事の佐藤かつあきさん、今回の会場を提供してくれた株式会社大人と一緒に企画・運営から携わっていきました。
東京・北海道で新しい時代を切り拓いていくゲストたちが登場
今回は東京を軸に活動している横石さん・後藤さん、北海道を軸に活動している廣瀬さん・阿野さんの4名をゲストにお招きしました。
横石 崇(よこいし・たかし)
&Co.,Ltd.代表取締役/Tokyo Work Design Weekオーガナイザー
1978年、大阪市生まれ。多摩美術大学卒業。広告代理店、人材コンサルティング会社を経て、2016年に&Co., Ltd.を設立。ブランド開発や組織開発をはじめ、テレビ局、新聞社、出版社などとメディアサービスを手がけるプロジェクトプロデューサー。また、「六本木未来大学」アフタークラス講師を務めるなど、年間100以上の講演やワークショップを行う。毎年11月に開催している、国内最大規模の働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」では、7年間で、のべ3万人を動員した。鎌倉のコレクティブオフィス「北条SANCI」支配人。著書『これからの僕らの働き方』(早川書房)、『自己紹介2.0』(KADOKAWA)がある。
後藤 あゆみ(ごとう・あゆみ)
bouquet TOKYO 代表・Design Scramble 代表 / オーガナイザー
1990年 大分県別府市生まれ。美大を卒業後、クリエイティブ制作に特化したスタートアップで、デザイナー、人事、広報、マーケティング、新規事業などを経験した後、独立。DeNAやビズリーチなど様々な企業の、デザイン組織とクリエイターのプロデュース・ブランディング・PRを専門家として活動する。フラワーブランドの立ち上げ、D2Cブランドのプロデュース、クリエイティブディレクションなども行う。
廣瀬 岳史(ひろせ・たけし)
No Maps実行委員会 事務局長
1976年 北海道北広島市生まれ。北海道大学を卒業後、民間企業を経て民間シンクタンクに入社。10年にわたり道内自治体の地域活性化事業に従事。
2016年、No Mapsの立ち上げから参画し、事業の調整役を担う。2017年4月より現職。
阿野 洋介(あの・ようすけ)
合同会社肉ソン大統領代表
色んな北海道企業の企画を考えたり商品開発をお手伝いする仕事をしています。4年前から札幌に住み始めた北海道移住組。現在は「肉ソン大統領」と、北海道民の郷土愛を刺激する「ホッカイドット」の二つのブランドを展開、商品開発を手がける。
トークセッションを通して2020年代の生き方について考える
第一部はトークセッションということで会場にいる参加者から聞いてみたいテーマをピックアップし、トークを進めていきました。テーマはこちら。
・2020年の節目をどのように捉え、仕掛けていくか
・街作りやデザインでどう生きるか
・活動や熱量を伝播し巻き込んでいく為には
・今、面白いと思っている地域はありますか?
・自己紹介どうやっていますか?
・これからの働き方について
会場から人気のあったテーマは、「活動や熱量を伝播し巻き込んでいく為には」、「自己紹介どうやっていますか?」の2つ。
阿野さんは「リーシリーボーイズ」という80歳以上のおじいちゃん3人組のラップグループを作って紅白を目指そうというプロジェクトを企画。人に言いたくなること、自分が参加していることを誇りに思うことが熱量を伝えていく上で大事なことだと語ります。
横石さんは「コミュニティは自由だから制限を掛けないと盛り上がらない」ということで「恋愛禁止」の掟を作り、コミットしてくれる人を増やすように意識しているそうです。
また、会場からゲストの方へ「2020年にやりたいことを教えてください」と質問があり、それぞれのやりたいことを話してもらいました。
廣瀬さん:今まで自分で企画を作ってきたので、今年は1本も企画を作らない。プレイングマネージャーなのでプレイしたいけど、それを今年は抑える。
阿野さん:年を切り替えるシステムを辞めて、今やっている仕事を楽しむ。今を一生懸命生きるのを強く頑張りたい。
横石さん:オリンピックのマラソンを見に行きたい。Tokyo Work Design Weekを7日間かけて全国各地で行い、札幌もその都市の一つに入れたい。
後藤さん:六本木にはアートカルチャーがあるけど渋谷には美術館がないので、デザインカルチャーやクリエイターが活躍するような場所を作りたい。
書き初めワークショップで決意を表明
第一部のトークセッションを聞いた後は、グループで感想を共有しながら、「2020年代どう在りたいか」を書き初めしていきます。
本格的な習字セットを用意して、ゲストと参加者に書き初めをしてもらいます。みんなが書き終わった後は、ゲストや参加者の抱負を聞きながらそれぞれの想いを語ってもらいます。ゲストの方々が書いた書き初めはこちら。
横石さん:シルク・ドゥ・ソレイユ
後藤さん:陽:イベントが台風で延期になってしまったので太陽の陽と書いた。暗い一年になってしまったから太陽のように明るくなりたい。
廣瀬さん:企画をしない
阿野さん:書き初めはお正月のことを書くのだと思い謹賀新年と書いた。
続いて参加者が書いた書き初めを掲げてもらい、気になったものをゲストが聞いていきます。
・お笑いを守る:お笑いという世界を守りたい。裏方としてお笑いの世界を守っていきたい。
・♡:愛情が溢れる年にしたいと思った。
・北海道:北海道に移住したい。北海道にいる間にいろんな人と繋がりたいと思った。
・仙人:ミュージシャンをやっているが、人の評価を気にしてしまうので、それを気にしない雲の上の人になりたい。
・オンリーワン:世の中に誰もいないようなオンリーワンの人間になりたい。
それぞれの2020年代、どう在りたいかを聞いたところで書き初めワークショップは終了し、交流会の時間へと移っていきました。
おもち屋さん・アーティスト・DJ参戦!
今回は北海道産のもち米を使って毎日つきたてのお餅を提供している「おもち屋・月兎」さんがフードを提供してくれました。鏡開きの日にふさわしい、月兎さんのお餅はとても美味しく大好評でした!
交流会も中盤に差し掛かった頃、北海道小樽出身のアーティスト、Furui Rihoさんと k-over(City Your City)さんのLIVEが始まります。
素敵な曲を披露してくれた後は漁師であり、DJでもある川口さんのDJタイムが始まります。
初めましての方が多かったものの、参加者の皆さんが最後まで楽しそうに話していて、イベント終わりにはとても仲良くなっていました。
誰もがIchi no Hito
ほとんどの方が1人参加でしたが、このイベントをきっかけに繋がっていったり、新しく挑戦していく刺激をもらえたり、1人1人のやりたいことは違えど、お互いに助け合いながら壁を乗り越えていける出会いになっていれば良いなと感じました。
誰もが特別で、みんな1の人でもあります。共に助けたり、助けられたり共生しながら、2020年代それぞれオンリーワンの道を突き進んでいく第一歩を応援できればとても嬉しく思います。