• EC STORE
  • twitter
  • Instagram
  • Youtube
  • お問い合わせ

GAPのことを知って、福島のおいしい食材をいただく
「土曜日の学校給食」を開催


dot button companyは、2018年12月に東京で開かれた『東京ハーヴェスト実行委員会』様主催のイベント「土曜日の学校給食 未来の“食”を育てる人、作る人のお話」の企画・ディレクションをさせて頂きました。

『beyond2020プログラム』として開催

2018年3月に「ふくしまの底力、究極のハンバーガーを食す会」、2018年10月に「福島県のおいしい食材を自分好みのお弁当に!究極の幕の内弁当を食す会」と、“食”に関するイベントを実施してきました。今回のイベントも、一般社団法人東の食の会様(福島県の生産者を応援するチーム「チームふくしまプライド。」様を運営)からご縁をいただきました。

東の食の会様は、『東京ハーヴェスト』という、毎年東京・虎ノ門で開催される日本を代表する収穫祭イベントの実行委員も担っています。そのつながりで、『beyond2020プログラム』という、日本の強みである地域性豊かで多様性に富んだ文化を活かし、次世代に誇れるレガシーの創出に資する文化プログラムにも参画されています。『beyond2020プログラム』の中に、“GAPの推進”という項目があり、「そのためのイベントを企画できないか」と考えられていたことから、当社も企画・ディレクションとして関わらせていただくことになりました。

『GAP』って何だろう?

『GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)』とは、農業において、食品安全、環境保全、労働安全などの持続可能性を確保するための生産工程管理の取り組みのことです。GAPを多くの農業者や産地が取り入れることによって、農産物の品質向上や農業経営の効率化が実現できます。そして、消費者も安心して農産物を買うことができるのです。「GAP認証」は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの、選手村で使う食材の調達条件にも加えられました。

しかし、国際版の『G-GAP』を取得した国内の農家は、全体の農家の1%にもおよびません。農林水産省は日本発のGAPとして立ち上げた『J-GAP』の取得を後押ししていますが、なかなかその数も伸びないようです。そのような中で、福島県はG-GAP取得日本一を目指して取り組みを始め、GAP認証を取得した生産者が年々増えています。また、GAPを理解し、信頼する消費者が増えていけば、自ずと生産者はGAP取得の必要性を感じるようになるはずです。

そこで、“GAPを取得したor取得を目指す”福島県の生産者をゲストに招き、消費者にGAPのことを知ってもらうためのイベントを開催しようということになりました。コンセプトは「土曜日の学校給食」。会場は2004年10月に廃校となった旧池尻中学校舎をリノベーションした複合施設「IID 世田谷ものづくり学校」の中にある、教室をそのまま残したスペースをお借りして行うことにしました。

福島県の生産者さんによるGAPの授業&みんなでいただく給食タイム

当日、イベントは“GAP認証についての授業”から始まりました。「『GAP』という言葉を聞いたことはあるけれど、実際にどのようなものかは知らない」とい参加者の方に向けて、GAP認証の基礎を伝える授業です。

※羽根田幸将さん(左)と清水大翼さん(右)

GAP認証について教えてくれる先生は、実際にGAPを取得した生産者さん。はねだ桃園の羽根田幸将さんです。羽根田さんは、桃農家三代目。300本ほどの桃の木を徹底して管理し、最高の完熟桃を生み出しています。準備から約1年半という異例の早さで、2016年9月にG-GAPを取得。国際認証を生かし、国内外への販路拡大を目指す、“GAPのベテラン”です。

一方、もう1人のゲストはファームつばさの清水大翼さん。関東の大学を卒業後、2年間北海道で研修を行ったのち、2012年にUターンして酪農を始めました。夫婦で酪農を楽しんでいる、通称“乳(ちち)クリエイター”です。清水さんは、現在J-GAP取得に向けて準備を行っているということで、参加者の方と同じ目線で羽根田さんの授業を聞いていただきました。ちなみに、清水さんが作られたジャージー牛乳も、ウェルカムドリンクとして振る舞いました。濃厚で自然な甘みが特徴のクリーミーな牛乳は、とてもおいしかったです。

羽根田さんは美術の教員免許を持っておられることもあり、“先生”姿がとても様になります。

「GAPとはどのようなものか」や「羽根田さん自身がどのような経緯でGAPを取得したのか」について、参加者への問いかけも挟みつつ、丁寧に教えていただきました。また「『GAP』はよく『オーガニック』と混同されますが、異なります。オーガニックが有機農法を指す一方で、GAPは生産管理やマニュアル作りなどをきっちり行っていることを示すものです。」などのお話も。参加者の方は、ときに頷きながら熱心に耳を傾けていました。

授業中は小幡絵美梨さんによるグラフィックレコーディングも実施。授業の流れを、絵や図で視覚化していただきました。

授業が終わったら、給食の時間です。美味しい給食は、環境省のアンバサダーの料理人(藤田さん)とキャラクターアーティスト(タロアウトさん)の異色のコラボ「LUNNY’S VEGGIE(ラニーズベジー)」さんに作っていただきました。

LUNNY’S VEGGIEは、アレルギーや宗教上の理由がある人も分け隔てなく、同じ料理を一緒に楽しく食べられるようにという思いで、“オーガニック”“植物性食材”をテーマにしたベジ料理を手掛け、野菜の可能性を開拓しています。今回は、GAP認証を取得している福島県の野菜や果物を用いた、創作ベジメニューを作っていただきました。

参加者のみなさんは列に並んで、持ち寄っていただいた“MY取り皿”へ料理を取っていきます。その様子は、本当に給食を受け取るかのようでした。

給食は、班になって食べます。学校を思い出す景色が広がっていました。

~給食のメニュー~

・カラフルトマトと白菜のポタージュ

・ラフランスとザウワークラウトのマリネ

・小松菜ペーストのリゾット(直前に作ったため単体写真なし)

・焼きりんごとグラノーラクッキー

給食の時間には、GAPに関するクイズ大会も開催。正解数が多かった方には、ささやかなプレゼントも贈りました。みなさん、クイズを解きながら、GAPに関するまめ知識を付けていただいたのではないかと思います。

“食”にまつわるイベントは2019年も開催予定

イベントには、お子様連れの方も含む25名の方が参加してくださいました。そのうち9割の方は、「GAPについて詳しくは知らない」方でした。しかし、食に関心を持っていただいている方ばかりだったので、授業では積極的に質問されており、とても和気藹々とした雰囲気になりました。教室の姿を残したままの会場でイベントを行ったことで、懐かしい気持ちになった方も多いのではないかと思います。

2019年も、このような形の“食”にまつわるイベントは積極的に行っていく予定です。ぜひ、次回も楽しみにしていてください。