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公開日 : 2020年03月02日

ふくしまのおいしいを見っけ!
 ~食のプロとめぐる生産者ツアー~ 【前編:トロピカルトマト】

一般社団法人「東の食の会」様(福島県の生産者を応援するチーム「チームふくしまプライド。」を運営)とのプロジェクトで、飲食店やケータリング業を営む方々とともに福島県の農産物生産者をめぐるツアーを開催しました。
 
今までも福島の野菜を主役にした「究極のタコスパーティー」「究極の幕の内弁当をいただきます!の会」などの企画を東京で行ってきましたが、現地ツアーは今回が初開催!
魅力的な4軒の生産者の方々との出会いを前・後編に分けてレポートします。

待っている人たちがいるから作り続ける。
ジューシーな甘さのブランドトマト

ツアーの最初にお邪魔したのは、ふくしまの若手一次生産者による有志団体「COOL AGRI」に所属し、福島県矢吹町でトマトを中心に生産を行う「(株)トロピカルトマト」の関根幸一郎さん。

関根さんのつくるブランドトマト「トロピカルトマト」の最大の特徴は、糖度9.5度以上、最高で12度にもなる甘さ。大粒でずっしりとしていて、香りの良さ、みずみずしさ、しっかりとした果肉感も魅力で、地元をはじめ県外にもたくさんのファンを抱えています。
 
甘さの秘訣は、トマトのポテンシャルを高める育て方

関根さんの農法は、土に植えるのではなく、土代わりのやしがらに根をはらせて、管で水と養分を10㏄単位で精密にコントロールしながら供給する養液栽培(写真でも、苗が地面から浮いているように見えますよね!)を採用。

「極端に水分を絞ってトマトに負荷をかけて甘さを引き出す方法は、甘さはあってもスポンジのようにトマトがスカスカになってしまいがちです。うちでは水分を管理しながら太陽をたっぷりと浴びせ、ハウス内の二酸化炭素濃度を高め、光合成を促します。そうすると、甘さだけでなくバランスのいい酸味もちゃんと持った、みずみずしいトマトに育ちます」と、関根さん。
  
甘さと香りの豊かさに、食のプロも夢中に!

一般的には甘さが控えめとされる「桃太郎」という品種をベースにしつつ、関根さん独自の工夫と管理によって高い糖度を可能にした「トロピカルトマト」。
 
収穫したてをみんなで試食すると、フルーツのような甘さはもちろんのこと、口いっぱいに広がる香りの豊かさとジューシーさ、ほのかな酸味の絶妙なバランスにみんな目が真ん丸に(笑)。
 
「トマトの水分だけでカレーを作りたい」「シンプルなスープがごちそうになりそう!」など、参加した方々から次々と浮かぶ料理のアイデア。うれしそうにその様子を眺めていた関根さんの姿が印象的でした。
  
最高のトマトで究極のピザを作ろう

見学の最後は、関根さんのトマトを使ったピザづくりにトライ。ピザ生地にトマトと玉ねぎのみのシンプルなトマトソース、チーズ、関根さんお手製のベーコン(!)をみんなでトッピング。これまた関根さんお手製の窯で焼き上げます。

トマトの旨みが凝縮されたソースを贅沢に使ったピザは、火が加わったことでよりトマト本来の甘さが引き出されていて絶品! 

トマトを窯で焼き上げた「焼きトマト」もいただきました。写真の通り、次から次へと手が伸びてしまうおいしさです(笑)。 

シンプルな調理法でおいしさに感動できるのは、素材の力であり、関根さんのトマトだからこそ。おなかも心も大満足の見学でした。


■プチ知識:おいしいトマトの選び方、3つのポイント■

スーパーなどでおいしいトマトを選びたいとき、どこを見たらいいか? 関根さんがポイントを教えてくれました。

その①:持ったときにずっしりと重い
その②:見た目が濃い赤(赤黒い色)で、白い斑点が表面に少ない
その③:トマトのあたまに★のようなマークがしっかり出ている

トマトを購入する際の参考にしてみてください。
 
<トロピカルトマト>
http://tropicaltomato.co.jp/

>>【後編】に続きます!