CASE / 東京都世田谷区 / 公共空間プログラム
代沢せせらぎ公園DAIZAWA SESERAGI PARK
設計を決める前に、
住民が「やってみたいこと」を
公園で試す日を3回つくった。

- PERIOD
- 2025年6月〜2026年1月
試行体験日 3回 - CLIENT
- 世田谷区 みどり33推進担当部
公園緑地課 - TEAM
- ランドスケープデザイン(設計)
dot button company(企画・運営) - OUR ROLE
- 検証項目の設計、当日の企画・運営、住民の声の記録
NUMBERS / 数字で見る
第1回の来場
想定は100名。約3倍が集まった
配置案への投票
第2回。A案38%・B案41%・C案21%
試行体験日
各回1日、5〜6時間
拡張区域の広さ
区が新たに取得した北側の土地
出典:世田谷区「せせらぎ公園だより」第4号・第5号。来場数は約の数字です。
01 — BACKGROUND
会議室では、
決められないことがある。
世田谷区は、代沢せせらぎ公園の北側に隣接する土地を取得し、公園の拡張整備を進めています。1991年から住民参加でつくられてきた公園で、今回も区は「公園づくり検討会」を重ねてきました。
ただ、「原っぱでボール遊びをしていいか」「フェンスはどの高さなら景観を損ねないか」といった問いは、図面を囲んでも答えが出ません。そこで、検討会と、現地で実際に試す「試行体験日」を往復させる方法がとられました。設計会社が公園の「外観」を、私たちがその中で起きる体験の「中身」を検証する分担です。
02 — WHAT WE DID
回ごとに、
重心を変えた。
3回とも同じことをしたわけではありません。前の回で分かったことと反省を、次の回の設計に戻しています。
- 01
使われ方を観察する
3つのテーマの活動を同じ空間で同時に開き、誰が・いつ・どう使うかを見た。一番需要があったのは「のんびり過ごす」こと。
来場 約300名(想定100名)
- 02
賑わいより検証に振る
フェンスを2m・3m・5.5mで仮設して景観を確かめ、ボール遊びの音を3カ所で測った。配置案は3案を並べて投票に。
配置案への投票 95票
- 03
関わる人を増やす
テーマを5つに広げ、不用品交換会や読み聞かせなど住民が主役になる企画を増やした。遊具と原っぱについてアンケート。
来場 約300名
03 — WHAT WE LEARNED
試した結果を、
設計に戻す。
試行体験日の結果は、公園づくり検討会と基本設計プランに戻されています。拡張区域は令和10年春、既存区域は令和11年春の開園予定です(区の公表による)。
先に誰かがくつろいでいると、人は足を止める
しだれ桜の下でシートを広げる人がいると、通りがかった人も滞在した。設備より「使われている風景」が効いた。
時間帯で、使う人が入れ替わる
朝は犬の散歩とランニング、昼はランチ、午後は子ども連れ。利用ルールを時間帯で分ける根拠になった。
数字が、検討会の材料になる
配置案の投票はB案41%・A案38%と拮抗。その数字がそのまま検討会の議論に使われた。
社会実験は「検証」と「賑わい」のどちらかに寄せると失敗する。回ごとに重心を変えながら、両方を行き来する設計が必要だった。
PHOTOS / 現場の風景








Photo: dot button company
04 — TEAM
役割の分担
世田谷区 公園緑地課
OWNER
事業主体。検討会の運営、試行体験日の告知、結果の公表(せせらぎ公園だより)。
株式会社ランドスケープデザイン
DESIGN
公園の設計。試行体験日で得た結果を基本設計プランに反映。
dot button company
PROGRAM
試行体験日の企画・設計・運営。何を検証するかの設計、当日のプログラム、住民の声の記録。
CONTACT
公園の使い方を、
開く前に確かめたい方へ。
社会実験の設計から当日の運営、結果のまとめまでお手伝いします。設計会社や指定管理者のチームに、企画運営の担当として加わる形が中心です。