MEZAME VALLEYのロゴと緑に包まれた大矢部の谷戸
地域カテゴリー

横須賀「MEZAME VALLEY」公式サイト公開|土地の記憶をつなぐ公園の企画・体験設計

横須賀市大矢部で、2028年4月の開園を目指す「大矢部みどりの公園 MEZAME VALLEY」。このたび、土地の歴史や自然、公園で育んでいく体験を伝える公式ブランドサイトを公開しました。

谷戸の自然を歩き、土地の歴史に耳を傾け、農や食を通して日々の暮らしを見つめ直す。MEZAME VALLEYでは、そんな時間を過ごせる公園を目指しています。

dot button company株式会社は、横須賀市のPark-PFI事業である本プロジェクトに協力企業として参画し、公園全体のコンセプト・体験の企画設計、クリエイティブディレクション、プロデュースを担当しています。

この記事では、この土地から生まれた公園の構想と、開園前から参加できる三浦一族「語り部」養成講座をご紹介します。

MEZAME VALLEY 公式ブランドサイトを見る
開園前から参加できる「語り部」養成講座について

89年の時を経て、未来へひらく谷戸

横須賀市大矢部に位置する約19haの敷地は、1939年に国が取得して以来、弾薬庫として利用されてきました。長年にわたり人の立ち入りが限られてきたことで、三浦一族ゆかりの「深谷やぐら群」や「円通寺跡」などの歴史資源と、自然環境が今なお残されています。

公式サイトが掲げる「89年間ひらかれなかった谷戸」の「89」には、二つの意味があります。一つは、1939年の国による取得から、開園を予定する2028年までの年月。もう一つは、源頼朝の挙兵を支えた三浦大介義明の享年が89と伝えられていることです。

チームで初めてこの場所を訪れたとき、印象に残ったのは、凛とした空気感と、自然や時間が静かに訴えかけてくるような気配でした。知らない場所に迷い込んだような感覚。その場で共有した実感が、MEZAME VALLEYの世界観を考える出発点になっています。

三浦一族ゆかりのやぐら
大矢部に残る三浦一族ゆかりのやぐら。

開園後も、ともに育み続ける公園へ

公園は、完成した瞬間がゴールではありません。人が訪れ、学び、耕し、食べ、語り、生きものと関わりながら、次の世代へ受け継いでいく。その積み重ねによって、場所そのものが少しずつ育っていくと私たちは考えています。

MEZAME VALLEYでは、次の3つの価値を軸に、公園全体の体験を設計しています。

  • 土地の記憶から知を探求する。
  • 残された環境と、より良く共生する。
  • 生きるための、知恵を養う。

この土地から考えた、5つの体験構想

農に触れ、食を味わい、人と集い、歴史をたどる。この土地ならではの過ごし方を、5つの体験として構想しています。

MEZAME VALLEYの公園内の完成予想イメージ
公園内の完成予想イメージ。計画中のイメージであり、今後変更となる場合があります。

自然とともに、この土地を育てる

田んぼや畑、山を舞台に、土づくりから収穫、食べるところまで、一年を通じた農の営みに触れる場を計画しています。園内の水や土、生きものの循環を観察し、専門家と歩く自然体験などを通じて、多様な世代が公園を育てることに参加できる場を目指します。

大矢部の自然の中で育つシダ植物
大矢部に息づく植物。

食を通して、この土地を身体に取り込む

公園の中心には、カフェやレストラン、ショップなどを備えた木造平屋の施設を計画しています。園内で育ったものや旬の地域食材を味わい、食や買い物を入口に、この土地の自然の循環や歴史、文化に触れる体験をつくります。

防災拠点にもなる、木造の大屋根

約1,000㎡の木造大屋根の下には、マーケットやイベント、学びや交流など、さまざまな活動が集まることを想定しています。日常には散策の途中で休んだり、待ち合わせたりできる場所として。災害時には支援物資を受け入れ、地域へ搬送する拠点として、まちを支える場所を計画しています。

MEZAME VALLEYの木造大屋根の完成予想イメージ
木造大屋根の計画イメージ。施設・空間は計画中で、今後変更となる場合があります。

祈りの場を望むテラス

施設を東西に分けて配置することで、園内北部に位置する円通寺跡や深谷やぐら群を望み、この土地の歴史を感じられる空間を計画しています。日々の滞在の中で、かつての人々の営みに思いを巡らせる時間につなげます。

三浦一族の歴史にふれる

三浦一族に関する歴史展示や、土地の物語を伝える人との出会いを通して、地域の歴史に触れる機会をつくります。その一歩として、開園前から三浦一族「語り部」養成講座を開講します。

自然の価値と課題を知り、より良い環境を未来へ

開園に向けて、専門家による園内の生物多様性や自然環境の調査を進めています。調査を重ねるなかで、希少な生きものを含む多様な自然が残されている一方、外来種の存在や湿地の乾燥などの課題も見えてきました。

現在は、2030年までに陸と海の30%以上を保全する国際目標「30by30」を踏まえ、自然共生サイトの認定を目指しています。

自然を守りながら、その価値や課題を学び、人がどのように関わればより良い環境を未来へつなげられるのかを考える。そのプロセス自体を、公園で得られる学びや体験へとつなげていきます。

大矢部の自然の中で枝にとまるトンボ
大矢部に息づく生きもの。自然の価値と課題を知ることも、公園での学びにつなげます。

開園前から参加できる、三浦一族「語り部」養成講座

開園を迎えるときに、この土地の物語を自分の言葉で伝えられる人がいる。その状態を目指して、園内の整備と並行し、開園前から学びと仲間づくりを始めます。

その取り組みの一つが、三浦一族「語り部」養成講座です。三浦一族をはじめとする地域の歴史を学び、現地見学やガイド実践を重ねる全24回のプログラムを通して、学んだことを自分の言葉で伝える力を養います。

監修・講師は、歴史・山城ナビゲーター「山城ガール むつみ」氏。歴史が好きな方はもちろん、地域のことをもっと知りたい方、この土地の物語を未来へつないでいきたい方を募集します。

三浦一族「語り部」養成講座の受講生募集。説明会は2026年10月24日14時から
三浦一族「語り部」養成講座の受講生募集。まずは無料説明会で、講座の内容をご確認いただけます。
無料説明会 2026年10月24日(土)14:00〜15:30
ヴェルクよこすか 第1会議室
開講期間 2026年12月6日(第1回)〜2027年12月中旬(全24回)
受講料 20,000円(22歳以下は10,000円)
対象 歴史・文化や地域での活動に関心のある方。学生・社会人を問わず歓迎します。
監修・講師 歴史・山城ナビゲーター 山城ガール むつみ
申込締切 2026年11月中旬予定

※プログラム内容・日程等は変更となる場合があります。最新情報・お申し込みは募集ページをご確認ください。

三浦一族「語り部」養成講座の詳細・お申し込み

歴史・山城ナビゲーター 山城ガール むつみ
監修・講師:歴史・山城ナビゲーター 山城ガール むつみ

多様な専門性をつなぐ、dot button companyの役割

本プロジェクトは、株式会社日比谷花壇を代表企業とする「大矢部オープンゲートプロジェクト」の各社をはじめ、建築、環境、歴史、デザイン、食を担う企業・専門家が連携して進めています。

私たちが大切にしているのは、公園のコンセプトを、一つひとつの体験を考える際の判断基準にすることです。例えば歴史に触れる体験では、知識を伝えるだけでなく、訪れた人が自分の暮らしや選択に引き寄せて考えられることを重視しています。

農や食の体験も、土地の循環を知り、そこで得た気づきや知恵を日常へ持ち帰れるものとして構想しています。こうした考え方を専門家と共有し、コンテンツの企画や地域との関わり方へ落とし込んでいきます。

協力企業・専門家

会社・専門家 役割
dot button company株式会社 公園全体のコンセプト・体験の企画設計/クリエイティブディレクション/プロデュース
株式会社苗目 農・環境/ランドスケープ設計アドバイザー、コンテンツ監修
歴史・山城ナビゲーター 山城ガール むつみ 歴史/コンテンツ監修
AFFORDANCE inc. VI・サイン・展示・グラフィックデザイン
FARMER YOU INC. 飲食/プロデュース

長年にわたり人の立ち入りが限られてきた谷戸から、どのような風景や文化、コミュニティが生まれていくのか。2028年4月の開園に向け、そのプロセスをこれからも発信していきます。

MEZAME VALLEYの施設を上空から見た完成予想イメージ
施設を上空から見た完成予想イメージ。計画中のイメージであり、今後変更となる場合があります。

施設概要・最新情報

名称 大矢部みどりの公園 MEZAME VALLEY
所在地 神奈川県横須賀市大矢部2-15
開園予定 2028年4月
開園時間・休園日・入園料 2028年春に詳細決定予定
交通アクセス 京急本線「北久里浜駅」よりバス、「大矢部三丁目」下車、徒歩4分
横浜横須賀道路 佐原IC・衣笠ICより5分
運営主体 大矢部オープンゲートプロジェクト

代表企業:株式会社日比谷花壇
構成企業:株式会社ランドスケープデザイン、株式会社Tacta建築設計事務所、有限会社三浦建築測量、株式会社丸孝産業、株式会社大神、京浜急行電鉄株式会社、京急サービス株式会社

MEZAME VALLEYは横須賀市の施設です。開園に向けた最新情報は、公式ブランドサイトと公式Instagramでご案内します。

報道関係者からのお問い合わせ
大矢部みどりの公園 MEZAME VALLEY PR事務局
info@mezamevalley.jp


dot button companyについて

私たちは「体験を開発する会社」として、地域や企業の課題に合わせた企画・開発を行っています。多様な専門家や地域の人々とともに、構想から現場の実践まで伴走しています。

公園・公共空間の活用について
官民連携・行政との共創について


関連するテーマから、ほかの事例を探す

この記事に関連するテーマの記事をまとめています。ご関心の近いテーマから、ほかのプロジェクト事例もあわせてご覧ください。

体験づくりのご相談

dot button companyは、地域や企業の課題に伴走しながら「体験」を設計・開発しています。「何から手をつければいいか分からない」という段階のご相談も歓迎です。企画づくり、場づくり、ブランディング、イベント運営まで、まずはお気軽にお問い合わせください。

ご依頼の流れや体制は事業者・法人のみなさまへ、これまでの取り組みや会社概要はdot button companyについて、よくいただくご質問はよくある質問(FAQ)にまとめています。

最新の取り組みをメールでお届けします

ご登録は無料です。配信はいつでも停止いただけます。

ご登録いただいたメールアドレスの取り扱いについてはプライバシーポリシーをご確認ください。